福井のソウルフード「越前おろしそば」
その人気の理由とは

# 越前おろしそばとは

そばが美味しい都道府県ランキングで2年連続第一位に輝いた福井県。その福井県を代表する郷土料理でもある「越前おろしそば」。
大根おろしがセットになったぶっかけスタイルで食す「越前おろしそば」とは一体何なのか?!その美味しさの秘密とは?

越前おろしそば
魅力迫る。

越前おろしそばが日本一美味しい理由。
それは越前おろしそばのルーツや製法に、他のおそばとは違う秘密があります。
香り高く、寒い冬でも変わらないぶっかけスタイルで食される、越前おろしそばの美味しさの秘密をご紹介します。

御朱印の写真

越前おろしそばの美味しさの秘密を知ったら、その魅力を舌で、肌で、感じる旅に出よう!

戦国時代から始まる
越前おろしそば
越前おろしそばの歴史を知る
  • そばの起源

    日本でそばが食用とされたのは、奈良時代と推定されています。救荒作物として栽培され、滋賀県の伊吹山付近から木曽、甲斐などの山国に普及しました。そして後に、信州が産地として知られるようになりました。当時はそばがきやそば粥で食べられていました。

  • 越前そばの始まり

    越前国を治めていた朝倉孝景(たかかげ)が一乗谷に築城した頃に、そば栽培を奨励したのが始まりと伝えられています。越前国は当時から全国でも有数の米どころで、主食となる米は豊富にありました。ちなみにコシヒカリ発祥の地は福井県なんですよ。

  • 越前おろしそばの由来

    今の「越前おろしそば」のスタイルが生まれたのは400年以上前、福井藩家老であった本多富正が、京都・伏見からそば職人の金子 権左衛門(ごんざえもん)を連れてきたのが始まりとされています。また、金子 権左衛門と城下の医者に助言を受け、健康面でもプラスになるよう、大根おろしと一緒に食べるそばを考案したのが「越前おろしそば」の由来とされています。

特徴的な製法が生み出す
越前おろしそばの美味しさの秘密
越前そばの製法を知る

前おろしそばは「挽きぐるみ」という粉を使用しています。挽きぐるみとは玄そば(殻のついたままのそばの実)の殻ごともしくは殻を剥き、甘皮ごとすべて挽いてそば粉にする方法です。一番粉の甘み、二番粉の上品さ、三番粉の香りと色、栄養を兼ね備えた挽きぐるみのそば粉は、色も味も香りも風味も全てが蕎麦らしいものになります。

石臼挽きとは上下2つの石臼を使ってそばの実を粉にする方法です。
石臼を使いそばの実を粉にする事で機械よりも摩擦が発生しないので、そばの良い風味が損なわれないまま粉にする事が出来る為、香り高い蕎麦が楽しめます。

つなぎに強力粉を使用し、茹で上げた後冷水にさらす事でより歯ごたえのある食感になります。

美味しさの秘密は、
その特徴的な食べ方にも
越前おろしそばの効能
越前おろしそばの効能

01

ルチン

そばにはポリフェノールの一種である「ルチン」が多く含まれ、糖尿病・動脈硬化や高血圧など生活習慣病の予防に最適です。また、大根おろしに多く含まれているビタミンCは「ルチン」の働きを高める効果があるので、そばと一緒に食べることで相乗効果が期待できます。

02

消化吸収の促進作用

大根おろしには消化吸収を助ける「ジアスターゼ」や「アミラーゼ」という酵素が豊富に含まれており、消化にもいいんです。

03

がんの抑制

福井大学医学部の研究によるとそばはガンの抑制効果が高いという研究結果も出ています。

04

美容にも良い!?

「ルチン」は毛細血管の発達を促進させて、皮膚への栄養供給を活発にさせます。その結果皮膚の血流が良くなり、新陳代謝が促進され、新しく皮膚が生まれ変わるのを助けます。また「ルチン」のもつ抗酸化作用により、皮膚の弾力性を高め、シワの大きさや数を減少させる効果が報告されています。「ルチン」にはたくさんの効果があるのです。